狂気と愛の境目20
チャンミンには、
ああ言ったものの、
ユノは、やはり、
事件の顛末が気になった。
他の被害者達は、
どうしたのだろうか?
自分の他に、
何人くらい被害者がいるんだろうか……
だが、いくらネットで検索しても、
それらしき事件の記事が無い。
「場所は、ソウルだし、
連続婦女暴行強盗事件で、
犯人4人逮捕って、
そんなにデカイ事件じゃないのかなぁ~」
ユノは、何となく、
解せなかった。
楽屋でパソコンをいじっていると、
マネージャーに、
声をかけられた。
「お?
熱心に何を調べてるんだ?」
「あ、マネヒョン。
あの……」
「ん?」
一瞬、ユノは、
チャンミンの言葉を、
思い出した。
『何か気になる事があったら、
必ず、まず、僕に聞いてください。』
でも、マネヒョンだし、
全部、知ってるんだし、
いいよな。
「あの……この前の事件……
犯人捕まったって、
聞いたんだけど……
ネットで検索しても、
何も出てこないんだ。
マネヒョン何か聞いてない?」
「この前の事件?」
マネージャーは、
不思議そうな顔をした。