白磁 15
チャンミンがとっていたホテルは、
街で最高級のホテルだった。
部屋は、最上階のスウィートだった。
「すごいな……」
ユノは、
窓辺により、
窓から見える夜景に、
感嘆の溜め息をついた。
「気にいりましたか?」
「ああ……」
チャンミンは、
後ろからユノを抱きしめた。
「腹減ってませんか?
何か食べますか?」
「大丈夫。
チャンミンは?」
「俺も大丈夫です。
腹は減ってません。
じゃあ……」
チャンミンは、
ユノの耳元に、
唇を寄せた。
「一緒に…風呂に…入りましょうか?」
ユノは、くるりとチャンミンの方を向くと、
今度は、ユノの方から、
チャンミンの頭を引き寄せ、囁いた。
「俺は、ステージのあと、
シャワーしてきた。
チャンミンさえ嫌じゃなければ、
このまま……」
ユノは、妖しく微笑んだ。
「いいんですか?」
「ああ……
男の汗の匂いが…好きなんだ。」
チャンミンは、
ユノの言葉に片目をすがめた。
チャンミンの顔を見て、
一瞬、
ちょっと言い方がまずかったかなと、
ユノは思ったが、
しかたがない。
今さら純情なふりなどしても、
しょうがない。
「男の…汗の匂いか……
まるで、どこぞのヴィッチみたいな言い方ですね。」
チャンミンが、
見たこともないような悪い男の顔になった。
その瞳の奥には、
嫉妬の炎がメラメラと燃えていた。
ユノは、
そんなチャンミンの顔を見て、
何故か、ときめいた。
「こんな俺は嫌いか?
幻滅した?」
ユノは、
チャンミンの頬を、
猫のようにペロリと舐めた。
「いいえ……
大好きです。
ステージの上のあなたのように……妖艶だ。」
チャンミンは、
微笑んだ。
「ユノ……」
チャンミンは、
ユノをギュッと抱きしめた。
ぴったりと身体を押し付け、
すでに形を変え、
大きく固くなったモノを、
ユノに押し付けた。
「今夜は、俺を……
あなたの中に…入れてください。
あなたを……抱きたい。」
「いいよ……」
ユノは、チャンミンの熱い身体を感じ
期待に喉を鳴らした。