THANK U 18
最初……チャンミンはユノのことも警戒していたが……
同じような年齢ということもあり、
二人はすぐに打ち解けた。
親交が深まるにつれ、
ユノの複雑な事情をチャンミンは知ることになる。
「男に……妾になれだなんて……」
チャンミンは呟いたが、
「この世界にはよくあることさ……
女性みたいに妊娠するわけじゃないから跡目争いには無縁だし……
だから、姐さん達も目をつぶる。」
ユノはわざと明るく話した。
嫌悪されるのには慣れているが、同情されるのは嫌だった。
「男相手なんて……スポーツみたいなもんさ……
ムラムラっとしたらすぐにその場でやれる。
姐さん達相手みたいに気をつかわない。
だから、俺みたいのが側に置かれるのさ……」
「……………ユノはそれでいいの?」
チャンミンの質問にユノは詰まった。
今までユノの気持ちを聞いてくれた人などいなかった。
だから、
自分がどう感じるかなど、あえて考えないようにしてきた。
生きるためにはしかたがなかった。
必死でやってきた。
「いいかどうかなんて……考えたことないよ。
言ったろ?
スポーツだよ。」
チャンミンの憐れみを含んだ視線が嫌だった。
ユノはチャンミンを押し倒すと、
その身体の上に乗り上げた。
チャンミンだって男だ。
チャンミンだって他の男達と変わらないのだと解らせてやりたかった。
「チャンミンもしてみる?
俺が相手ならお嬢も気にしないよ。」
嘘だった。
組長の1人娘は、気性が激しく恐ろしく嫉妬深い女性だったし、
その親の組長は、ユノが他の男に色目を使うのを決して許さなかった。
「どいてくれ……
僕はそういうんじゃない。」
チャンミンはユノを押し退けようとしたが、
その股間はあきらかに興奮していた。
「こんなにしてそんなこと言ったって……
全然説得力無いよ。」
ユノはチャンミンの興奮した股間に身を伏せた。