苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

魔身のブログ記事

魔身(ムラゴンブログ全体)
  • 終 魔身39

    石になってしまった魔女の頭部は、 粉々に砕かれ砂にされた。 砕かれた砂は8つに分けられ、 国内の主要な教会に納められ管理された。 砂は各教会の主司教に託された。 各主司教は砂の入った器を、 教会の敷地内に隠し、 その場所は生涯誰にも語らぬことを宣誓した。 こうして‥‥ 黒い魔女の脅威は去った。 地... 続きをみる

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  • 魔身38

    キィ‥‥と軽い音をさせ、 小屋の扉が開いた。 小屋の中はカーテンが引かれ、 昼間だというのに薄暗い。 「チャンミン? 他の人達は?」 小屋の中から、 竪琴のような声が響いた。 「安心しろ、ユノ。 皆、目をつぶっている。」 チャンミンが、呼んだ貴人の名前に、 その場にいた者達は全員、驚愕に息を飲んだ... 続きをみる

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  • 魔身37

    「魔女よ‥‥ 久しいの‥‥」 チャンミンはニヤリと笑った。 だが、その視線は定まらず、 魔女ではなく、 空を見ているかのようだった。 魔女はチャンミンの異変にすぐに気がついた。 トパーズのように美しかったチャンミンの瞳は、 今は白く濁っている。 「チャンミン王よ‥‥ その目はどうした?」 チャンミ... 続きをみる

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  • 魔身36

    「魔女の頭が入った箱を、 ここに持ってまいれ。」 チャンミンは新王に告げた。 新王は「え‥‥?」とビックリした。 「しかし‥‥ そんなことをしたら‥‥」 「大丈夫だ。 元は、私とユノが蒔いた種だ。 我々が責任をもって対処しよう。」 チャンミンは力強く頷いた。 それでも心配し納得しない新王に、 チャ... 続きをみる

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  • 魔身35

    チャンミンは新王の話を黙って最後まで聞いていた。 「そうか‥‥」 新王の話が終わると、 チャンミンは新王の声をたよりに手を伸ばし、 新王の肩に触れた。 チャンミンにとって新王はかわいい甥だ。 疲れきっている声の新王の肩を慰め撫でようとした。 「皇太子‥‥いや‥‥王よ‥‥ その腕は‥‥どうした?」 ... 続きをみる

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  • 魔身34

    そこはまるで、 お伽噺の絵本の一ページのようだった。 庭は、 よく手入れされた緑の草におおわれ、 色とりどりの花が咲き、 兎、ヤギ、鹿、馬など大小様々な動物達が、 のんびりと草を食んでいる。 庭を囲むように、生い茂った木々は、 鮮やかな色の果実を実らせている。 木々の梢の間では、 小さな鳥がさえず... 続きをみる

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  • 魔身33

    兵士達は傷ついた新王を馬に乗せ、 恐る恐る慎重に箱を持ち、 急ぎ城に帰った。 新王達の一行が城に到着すると、 すぐさま呪術師や賢者が集められたが、 もはや主だった者達は、 すでに病に倒れ他界しており、 残った者達では、箱を開けることすら叶わなかった。 城に帰った新王は、 切断した右腕の治療もそこそ... 続きをみる

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  • 魔身32

    国中に蔓延した疫病と害草の問題を解決するべく、 新王は奔走した。 国の内外から賢者や医師を集め、 治療や除草に取り組んだが、 事態はいっこうに改善されなかった。 民は飢え、 病に倒れ、 次々と死んでいった。 呪いの元を断ちたくとも、 呪いの元凶である黒い魔女は、 前王であるチャンミン王の手で、 す... 続きをみる

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  • 魔身31

    森の動物達に助けられ、 森の自然の恵みに助けれ、 または、 こっそりと差し入れに来た城の人々の好意に助けられ、 二人は森の古い家で、 二人だけの蜜月を過ごした。 「ん‥‥あ‥‥」 ユノは優しい愛撫に声をあげた。 二人は陽が沈むと、 1日の労働を癒しあい、 愛し合った。 チャンミン王の‥‥元王の愛撫... 続きをみる

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  • 魔身30

    ユノはすぐには、 現状を受け入れることはできなかった。 しかし、 見えない目で、 火を起こそうとしたり、 湯を沸かそとしたりするチャンミン王を見て、 いてもたってもいられなくなった。 動物達は、すんなりチャンミン王を受け入れたようで、 チャンミン王が水を汲んだり、 薪を持ってきたりするのを手伝って... 続きをみる

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  • 魔身29

    「ユノ。 私には、もはや‥‥お前の姿は見えない。 だから‥‥大丈夫だ。」 「え?」 ユノはチャンミン王の言葉に驚いた。 「ユノ? どこだ? すまない。 私には‥‥お前がどこにいるか解らないんだ。」 解らない? ユノはベットの影から、 そろそろと目の当たりまで顔を出し、 チャンミン王の方を伺った。 ... 続きをみる

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  • 魔身28

    「ユノ‥‥」 チャンミン王は、 愛しい人の声がした方に向かって、 一歩踏み出そうとした。 「だ、だめです!! チャンミン様!!」 ユノの悲鳴のような声が聞こえた。 バタバタと走る足音と、 ドアを勢いよくバタンと閉める音がした。 だが、チャンミン王には、 ドアがどこにあり、 愛しい人が、どこに逃げ込... 続きをみる

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  • 魔身27

    ブランは、背中にチャンミン王を乗せて、 森の中をゆっくりと歩いた。 森の中は薄暗かったが、 やがて太陽の陽が降り注ぐ、 明るい場所に出た。 チャンミン王は、自ら傷つけた傷により、 物を識別する視力は奪われたが、 光を感じることは出来た。 明るい場所に出ると、 視界も明るくなった。 それはまるで、 ... 続きをみる

  • 魔身26

    「チャンミン様!!」 最初に、気がついたのは、 チャンミン王の部屋に、 朝の風を通そうと入室してきた女官で‥‥ 彼女の悲鳴が城中に響き渡った。 すぐさま医者が呼ばれ、 チャンミン王の手当てをしたが‥‥ チャンミン王の美しいブラウンの瞳は、 無惨に切り裂かれ、 嘆き悲しむ人々の姿を映すことは出来なか... 続きをみる

  • 魔身25

    チャンミン王は、 魔女の亡骸の処理を賢者達に命じた。 賢者達は魔女の遺体を、 頭部、 右腕、左腕、 右足、左足、 上半身、下半身と、 7つに分断し、 それぞれが灰になるまで火にくべた。 丸々7日間、 火で燃やし続け、 ようやく骨まで灰になったが、 頭部だけは、 どうしても燃え尽きなかった。 それど... 続きをみる

  • 魔身24

    兵士らと、チャンミン王は、 魔女を捕らえるため、 魔女を拘束しようとした。 しかし、 魔女は、呪いの言葉と、 眼力の魔力を使い、 チャンミン王らを攻撃してきた。 チャンミン王達は、 魔除けの盾を使い、魔女の魔力をはね除けたが、 途中、兵士の一人が魔女の呪いを避けきれず、 絶命した。 残りの兵士二人... 続きをみる

  • 魔身23

    「そなたに‥‥ 頼みたいことがあって来た。」 チャンミン王の言葉に、 魔女は、「おや‥‥」と、 片眉を上げた。 「高貴なお方が、 私などに何の頼み事でしょうか?」 「ユノの呪いを解いて欲しい。 さすれば、そなたの望みを何なりと叶えよう。」 魔女は、チャンミン王の言葉に、 キャハハハハと金切り声をあ... 続きをみる

  • 魔身22

    王は、魔道師や占い師達に、 魔女の居場所を特定するよう命じた。 魔道師達も占い師達も、 持てる力の総力をあげ、 魔女の居場所をピンポイントで、 探そうとしたが、 全てを事前に察知した魔女が、 妨害を図ったため、 詳しい場所は解らなかった。 特定できたのは、方角だけだった。 それは、ユノがいる場所と... 続きをみる

  • 魔身21

    国中から、 学者や医者、 各地区の長老などからなる賢者達、 それから、 呪術師、 魔術師、 霊媒師からなる魔道師達が集められた。 チャンミン王も交え、 賢者達と魔道師達は、 ユノにかかった呪いを解く方法を、 三日三晩、 ほとんど寝ずに協議したが、 誰も、 森の魔女の呪いを解く方法を解明できなかった... 続きをみる

  • 魔身20

    「石になる? 私がか?」 チャンミン王は、 近衛隊長に聞き返した。 「はい、そうです。 ユノ様を一目見た者は、 何人たりとも、 石になる呪いだと、書いてあります。 ならば、 ならば、 チャンミン様とて、 ユノ様を一目見たとたん、 石になってしまわれます。」 「まさか! 私は王だぞ!! この国の王だ... 続きをみる

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  • 魔身19

    ユノの愛馬ブランは、 チャンミン王の命令で、 すぐに城に連れて来られた。 ブランの背中の鞍には、 皮の袋がしっかりと、 くくりつけられていた。 チャンミン王は、その袋に見覚えがあった。 ユノが愛用していた袋だ。 チャンミン王は、 ブランの背中から、急いで袋を外し、中を見た。 袋の中には、 紙切れが... 続きをみる

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  • 魔身18

    チャンミン王は、 いらついていた。 愛しいユノが、 帰国するはずだった予定日を、 何日も過ぎても帰ってこない。 それどころか、 城下の民達は、 ユノが化け物になったと噂している。 ユノは、一旦は帰ってきたらしいが、 その美しい姿を見たものは、 みな石になってしまったというのだ。 噂を聞きつけ、 チ... 続きをみる

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  • 魔身17

    森での生活が、落ち着いてくると、 ユノは、だんだんとチャンミン王のことが気になってしかたなくなってきた。 ユノが帰還したことは、 民の噂で、チャンミン王の耳にも入っているだろう。 そして、 ユノを見た人々が石になってしまったことも、聞いただろう。 チャンミン王は、石になってしまった民を見て、 なん... 続きをみる

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  • 魔身16

    ユノは穴を掘るのをやめた。 動物達の暖かさに癒され、 当面、 自害するのはやめようと、 思いとどまった。 幸いここは森の奥深くだ。 こんな森の奥まで、 人が来る気配はないし、 魔女が住んでいたのとも反対側で、かなり距離がある。 ユノは、改めて小屋の中を見回した。 以前は誰が住んでいたのだろうか。 ... 続きをみる

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  • 魔身15

    小屋の中に、 朝陽が差し込んできた。 また、朝が来た。 ユノの胸元には、 真っ白な兎と、 オレンジ色の兎が丸まっていた。 「暖かい‥‥」 ユノは、兎の毛玉に頬ずりをした。 「起きなきゃ‥‥」 起きて、穴の続きを掘らなくては‥‥ そして、 誰かにこの身を見られる前に、 早く自害しなくては‥‥ ユノは... 続きをみる

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  • 魔身14

    動物達の温かい体温のおかげか、 ユノは、ぐっすりと眠ってしまい、 翌朝、 小鹿に頬を舐められ、 起こされた。 「ん‥‥う‥んん‥‥ チャンミン様?」 ユノは、愛しいチャンミン王の頬に触れようとしたが、 手に触れたのは、 小鹿の柔らかな毛皮だった。 「うぁっ‥‥‥」 びっくりして飛び起き、 瞬時に昨... 続きをみる

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  • 魔身13

    ユノは、小屋のドアを開けると、 恐る恐る、 中へと足を踏み入れた。 小屋の中には、 誰もいなかった。 中は真っ暗で、 窓からは月明かりが、 差し込んでいた。 以外に、広い。 奥に暖炉と、 ベッドが置いてある。 昔は、誰かが、住んでいたようだ。 ユノのあとから、 動物達もワラワラと入ってきた。 動物... 続きをみる

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  • 魔身12

    「ディンディン‥‥ 俺‥‥これから‥‥ どうしたらいいんだろうか‥‥」 ユノは、ディンディンの背中を撫でながら、 つぶやいた。 魔女は、 『ユノを見た人間は、 全て石になる。』 と言った。 それは、文字どおり、 ほんとに人間だけで、 どうやら、 鳥や動物達は平気らしい。 だが、 ユノは、もう二度と... 続きをみる

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  • 魔身11

    ユノは、愛馬を駆り、 森の中に逃げ込んだ。 魔女に、遭遇した方向とは、 逆へ逆へと向かった。 薄暗い森の奥深くに入り、 ようやくブランの手綱を引き、 足を止めた。 辺りには、もちろん、 誰もいない。 ユノは、ブランから降りると、 地面にドサリと腰を下ろした。 落ちついて、 呼吸を整えると、 先ほど... 続きをみる

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  • 魔身10

    突然、石になってしまった門兵に、 ユノは、驚愕した。 愛馬の手綱を引き、 止まろうとしたが、 ユノの逸る気持ちが愛馬に伝わり勢いが出ていたため、 急には止まれず、 愛馬が完全に足を止めたのは、 門の内側に入ってからだった。 「ユノ様、おかえりなさい!」 「ユノ様、ご無事で何より‥‥」 「ユノ様‥‥... 続きをみる

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  • 魔身9

    草の朝露が、 ポトリと頰に落ち、 ユノは、目が覚めた。 一瞬‥‥ 自分がどこにいるのか、 わからなかった。 ユノは身体をおこし、 辺りを見回した。 まだ、早朝だ。 辺りは朝靄に包まれている。 ブルルルル‥‥と、声のした方を見ると、 ユノの馬が草を食んでいた。 「‥‥‥‥ブラン‥‥」 ユノは、恐る恐... 続きをみる

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  • 魔身8

    「ディンディン!!」 ユノは、カラスになったディンディンを見て、 絶叫した。 カラスは、そのまま飛び立ってしまった。 が、ディンディンは、 カラスになる瞬間、 手にしていた剣を、 ユノのほうに向かって投げた。 ユノの身体の上に、 ディンディンが投げた剣が落ちた。 ユノは、剣をしっかりとつかんだ。 ... 続きをみる

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  • 魔身7

    やがて、3人は少し開けた場所に出た。 そこには、 古い丸太小屋が建っていた。 丸太小屋は、 全体がすすけたように真っ黒で、 所々コケが生え、 壁には、何匹もの蛇や百足が這っていた。 煙突からはモクモクと黒い煙が出ていて、 何かの肉が焼ける、異様な臭いが漂っていた。 「うっ‥‥」 ユノもディンディン... 続きをみる

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  • 魔身6

    ユノとディンディンは、 朝早くに、 ユノの実家を出た。 前の晩は、 雨が酷く降っていたが、 朝には、青空が広がり、 爽やかな晴天になっていた。 ただ、夜に降った豪雨のために、 街道の一部に土砂崩れがおこっていて、 通過できない場所があった。 ユノとディンディンはしかたなく、 街道を避け、 森の中を... 続きをみる

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  • 魔身5

    ユノは、その日の夕刻には実家に付き、 母親と対面した。 ユノの母は、床に伏していたが、 ユノの姿を見ると 涙を流して喜んだ。 幸い母の病状は、 心配したほど悪くはなく、 ユノが来たことにより、 気持ちに張りが出たのか、 目に見えて、回復していった。 「王様からお話をいただいた時‥‥ あなたはもう‥... 続きをみる

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  • 魔身4

    翌朝早く、 ユノはチャンミン王のベッドを抜け出すと、 実家に向かって旅立った。 早朝ではあったが、 チャンミン王も一緒に起き出してきて、 遠慮するユノをなだめ、 城門まで送っていった。 いざ、城門についても、 チャンミン王は、 ユノを抱きしめたまま、 なかなか離してやることが出来ずにいた。 王と共... 続きをみる

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  • 魔身3

    朝食が終わり、 チャンミン王は午前中の執務を行うため、 私室を出て、 謁見の間に向かった。 私室から出る際は、 侍従長を抱き締め、 『ごちそうさま。』と、 キスすることを忘れなかった。 午前中は、北の国からの使者と、 謁見の予定があった。 ユノも王の侍従長として、 謁見の間に、同席した。 王が使者... 続きをみる

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  • 魔身2

    ユノは王の私室に入ると、 窓を開けた。 ついさっきまで、 この部屋で、 このベッドで、 チャンミン王の熱い剣に貫かれていた。 部屋の中の空気が、 まだ、どこか青臭いような気がする。 ユノは、部屋の中の空気を入れ換えると、 チャンミン王の着替えを手伝った。 花を浮かべた暖かい湯で布を絞り、 チャンミ... 続きをみる

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  • 魔身1

    「あ‥‥ああ‥‥ 陛下‥‥ もう、堪忍してください‥‥」 「まだ‥‥ まだだ‥‥ もう少し付き合え‥‥」 「う‥‥ あ‥‥や‥‥」 朝‥‥ 鳥のさえずりがきこえる爽やかな朝‥‥ チャンミン王は、 広くなったベッドの白いシーツを撫でた。 まだ、仄かに暖かい。 夕べ、あんなに攻めたのに‥‥ 愛しい人は... 続きをみる

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