苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

2019年10月のブログ記事

  • 魔身11

    ユノは、愛馬を駆り、 森の中に逃げ込んだ。 魔女に、遭遇した方向とは、 逆へ逆へと向かった。 薄暗い森の奥深くに入り、 ようやくブランの手綱を引き、 足を止めた。 辺りには、もちろん、 誰もいない。 ユノは、ブランから降りると、 地面にドサリと腰を下ろした。 落ちついて、 呼吸を整えると、 先ほど... 続きをみる

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  • 魔身10

    突然、石になってしまった門兵に、 ユノは、驚愕した。 愛馬の手綱を引き、 止まろうとしたが、 ユノの逸る気持ちが愛馬に伝わり勢いが出ていたため、 急には止まれず、 愛馬が完全に足を止めたのは、 門の内側に入ってからだった。 「ユノ様、おかえりなさい!」 「ユノ様、ご無事で何より‥‥」 「ユノ様‥‥... 続きをみる

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  • 魔身9

    草の朝露が、 ポトリと頰に落ち、 ユノは、目が覚めた。 一瞬‥‥ 自分がどこにいるのか、 わからなかった。 ユノは身体をおこし、 辺りを見回した。 まだ、早朝だ。 辺りは朝靄に包まれている。 ブルルルル‥‥と、声のした方を見ると、 ユノの馬が草を食んでいた。 「‥‥‥‥ブラン‥‥」 ユノは、恐る恐... 続きをみる

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  • 魔身8

    「ディンディン!!」 ユノは、カラスになったディンディンを見て、 絶叫した。 カラスは、そのまま飛び立ってしまった。 が、ディンディンは、 カラスになる瞬間、 手にしていた剣を、 ユノのほうに向かって投げた。 ユノの身体の上に、 ディンディンが投げた剣が落ちた。 ユノは、剣をしっかりとつかんだ。 ... 続きをみる

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  • 魔身7

    やがて、3人は少し開けた場所に出た。 そこには、 古い丸太小屋が建っていた。 丸太小屋は、 全体がすすけたように真っ黒で、 所々コケが生え、 壁には、何匹もの蛇や百足が這っていた。 煙突からはモクモクと黒い煙が出ていて、 何かの肉が焼ける、異様な臭いが漂っていた。 「うっ‥‥」 ユノもディンディン... 続きをみる

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  • 魔身6

    ユノとディンディンは、 朝早くに、 ユノの実家を出た。 前の晩は、 雨が酷く降っていたが、 朝には、青空が広がり、 爽やかな晴天になっていた。 ただ、夜に降った豪雨のために、 街道の一部に土砂崩れがおこっていて、 通過できない場所があった。 ユノとディンディンはしかたなく、 街道を避け、 森の中を... 続きをみる

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  • 魔身5

    ユノは、その日の夕刻には実家に付き、 母親と対面した。 ユノの母は、床に伏していたが、 ユノの姿を見ると 涙を流して喜んだ。 幸い母の病状は、 心配したほど悪くはなく、 ユノが来たことにより、 気持ちに張りが出たのか、 目に見えて、回復していった。 「王様からお話をいただいた時‥‥ あなたはもう‥... 続きをみる

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  • 魔身4

    翌朝早く、 ユノはチャンミン王のベッドを抜け出すと、 実家に向かって旅立った。 早朝ではあったが、 チャンミン王も一緒に起き出してきて、 遠慮するユノをなだめ、 城門まで送っていった。 いざ、城門についても、 チャンミン王は、 ユノを抱きしめたまま、 なかなか離してやることが出来ずにいた。 王と共... 続きをみる

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  • 魔身3

    朝食が終わり、 チャンミン王は午前中の執務を行うため、 私室を出て、 謁見の間に向かった。 私室から出る際は、 侍従長を抱き締め、 『ごちそうさま。』と、 キスすることを忘れなかった。 午前中は、北の国からの使者と、 謁見の予定があった。 ユノも王の侍従長として、 謁見の間に、同席した。 王が使者... 続きをみる

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  • 魔身2

    ユノは王の私室に入ると、 窓を開けた。 ついさっきまで、 この部屋で、 このベッドで、 チャンミン王の熱い剣に貫かれていた。 部屋の中の空気が、 まだ、どこか青臭いような気がする。 ユノは、部屋の中の空気を入れ換えると、 チャンミン王の着替えを手伝った。 花を浮かべた暖かい湯で布を絞り、 チャンミ... 続きをみる

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  • 魔身1

    「あ‥‥ああ‥‥ 陛下‥‥ もう、堪忍してください‥‥」 「まだ‥‥ まだだ‥‥ もう少し付き合え‥‥」 「う‥‥ あ‥‥や‥‥」 朝‥‥ 鳥のさえずりがきこえる爽やかな朝‥‥ チャンミン王は、 広くなったベッドの白いシーツを撫でた。 まだ、仄かに暖かい。 夕べ、あんなに攻めたのに‥‥ 愛しい人は... 続きをみる

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  • 終 白磁29

    その日は、 ユノは夜のステージがあるからと、 昼前には、帰っていった。 チャンミンは、 あとで必ず観に行くからと約束し、 帰るユノに、キスをした。 チャンミンとテミンは、 ユノの車を二人で見送った。 「ユノヒョン、かわいい。 チャンミニヒョンがキスしたら、 うっとりしちゃって‥‥」 「お前‥‥ も... 続きをみる

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  • 白磁 28

    ユノは、また、 ふっと目が覚めた。 ユノに‥‥と与えられた部屋にいて、 きちんと布団に寝かされている。 なぜ、自分がここで寝ているのか、 一瞬‥‥解らなかった 確か‥‥夕べ、窯に行って‥‥ チャンミンがいて‥‥     そうだ‥‥ 窯の前で、チャンミンと話をした。 チャンミンは、 テミンを‥‥焼い... 続きをみる

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