白磁のブログ記事
終 白磁29
その日は、 ユノは夜のステージがあるからと、 昼前には、帰っていった。 チャンミンは、 あとで必ず観に行くからと約束し、 帰るユノに、キスをした。 チャンミンとテミンは、 ユノの車を二人で見送った。 「ユノヒョン、かわいい。 チャンミニヒョンがキスしたら、 うっとりしちゃって‥‥」 「お前‥‥ も... 続きをみる
白磁 28
ユノは、また、 ふっと目が覚めた。 ユノに‥‥と与えられた部屋にいて、 きちんと布団に寝かされている。 なぜ、自分がここで寝ているのか、 一瞬‥‥解らなかった 確か‥‥夕べ、窯に行って‥‥ チャンミンがいて‥‥ そうだ‥‥ 窯の前で、チャンミンと話をした。 チャンミンは、 テミンを‥‥焼い... 続きをみる
白磁27
二人の足元で、 チャリンと音がした。 何かを踏んだ。 「あれ‥‥?」 ユノは、足元を見た。 何かある‥‥ ユノは、チャンミンの手を離し、 地面に屈むと、 それを拾った。 「あ‥‥」 ユノは、それに、 見覚えがあった。 ペンダントへッドが陶器で出来た、 ネックレスだった。 陶器で出来たペンダントヘッ... 続きをみる
白磁26
ユノは、灯りにつられるように、 フラフラと窯の方に向かった。 身体が重い‥‥ 足もガクガクする。 ほんとは、横になっていたい。 だが、ユノは窯に向かって歩いた。 あそこにチャンミンがいる? チャンミン‥‥ 窯の灯りが、 チャンミンが、 ユノを呼んでいる気がした。 チャンミンに‥‥会いたい。 会って... 続きをみる
白磁 25
ユノは、ふっ‥‥と、目が覚めた。 辺りは真っ暗だ。 今が、何日で、 何時なのか‥‥解らない。 虫の鳴き声がするから、 きっと夜中なんだろう。 「チャンミン‥‥?」 ユノは、部屋の中を見回した。 チャンミンはいない。 「チャンミン? どこ? あっ‥‥」 立ち上がると、 チャンミンの放ったものが溢れ、... 続きをみる
白磁24
幸い、 チャンミンがいれてくれたカフェオレは、 普通のマグカップに入っていた。 どうみても、動物の骨入りのカップじゃない。 よかった‥‥ ユノは、安心して甘いカフェオレを、 飲んだ。 だが、胃が重かったせいか、 いつもはおいしいカフェオレが、 おいしく感じなかった。 だが、 チャンミンが、せっかく... 続きをみる
白磁 23
朝になり、 窯の火を消したチャンミンが、 戻ってきた。 チャンミンは、 シャワーを浴びると、 朝食も食べずに、 ユノにのしかかってきた。 「チャン‥‥ミン? あ‥‥ どう‥したんだ?」 穿たれるたびに、 チャンミンの髪から、 拭ききれなかった水滴か、 ポタポタと、 ユノの肌に落ちた。 「火を見な... 続きをみる
白磁 22
「テ、テミン!!」 「んふふ~ チャンミニヒョンでなくて、 がっかりした?」 テミンは、いきなり、 ユノの腹の上で、 腰を上下させ始めた。 「う‥‥ テミン‥‥」 「チャンミニヒョンは、 今晩は、寝ずの番だろ? 今夜は、俺と楽しもうよ。」 「ああ‥‥ テミン‥‥」 ユノは、チャンミンとのSEXの時... 続きをみる
白磁 21
その夜、 ユノは、チャンミンと一緒に夕食を取った。 夕食前に、チャンミンがシャワーを浴びに行った時、 ユノも一緒にバスルームに入り、 軽く抱き合った。 夕食後、 窯が心配だからと、 チャンミンは、 早々に窯の所へ戻った。 「一人にさせてしまって、 すみません。 今夜は、ゆっくり休んでくださいね。」... 続きをみる
白磁20
骨の事が、 少しひっかかった以外は、 何事もなく、 チャンミンとの関係は順調に続いていた。 相変わらず、 チャンミンは、 優しく、 羽振りがよく、 SEXがうまく、 ユノに夢中で、 ユノにとっては、申し分ないスパダリだった。 やがて、 次の本格的な窯の火入れの時期になった。 「火入れを始めちゃうと... 続きをみる
白磁 19
「チャンミン それ‥‥何?」 ユノは、チャンミンが、 窯からかき出した物を見て、 凍りついた。 「ああ‥‥ 犬の骨ですよ。」 「犬の骨?」 「はい。」 と、チャンミンは頷いた。 「近くの保健所から、 犬の死骸をもらい受けて、 燃やしているんです。」 チャンミンは、 火かき棒で、カランと最後の骨をか... 続きをみる
白磁 18
それからも、 二人は逢瀬を重ねた。 大抵は、チャンミンが、 ユノの店にステージを見に来て、 そのまま、 ホテルに直行した。 ごくたまに、 ユノが、まとまった休みが取れると、 ユノの方から会いに行ったりもした。 その日も、 珍しく5日間の休みがもらえたので、 ユノは、チャンミンの工房を訪ねた。 ユノ... 続きをみる
白磁 17
窯が開いた次の日、 ユノは、再びチャンミンの工房を訪ねた。 ユノが着いた時、 ちょうど、窯から、 作品を出しているところだった。 大小様々な形、色の作品が、 次々と出されていく。 作品の作家達なのだろうか、 たくさんの職人達が、 作品を手に取り、 何やら話し合っている。 とても賑やかだ。 テミンも... 続きをみる
白磁 16
チャンミンとのSEXは、 ユノに、 深い快感と、 癒しを与えた。 チャンミンは、 ユノの嫌がるやり方を、 一切、しなかった。 何も言わなくても、 ユノの触れて欲しいところに、 触れてくれるし、 ユノのして欲しいことを、 してくれる。 ユノに合わせて、 ユノの好きなリズムで、 突き上げてくれるし、 ... 続きをみる
白磁 15
チャンミンがとっていたホテルは、 街で最高級のホテルだった。 部屋は、最上階のスウィートだった。 「すごいな……」 ユノは、 窓辺により、 窓から見える夜景に、 感嘆の溜め息をついた。 「気にいりましたか?」 「ああ……」 チャンミンは、 後ろからユノを抱きしめた。 「腹減ってませんか? 何か食べ... 続きをみる
白磁 14
ユノのステージが全て終わると、 チャンミンは席を立ち、 裏口に車をまわした。 舞台化粧を落とし、 学生のような身なりのユノが、 助手席に滑り込んできた。 すかさず、 チャンミンはユノの頭を抱え、 熱烈にキスをした。 唇が離れると、 ユノは、 「はぁ……」と、 熱い息を吐いた。 「お疲れ様。 今日の... 続きをみる
白磁 13
その日は、 ユノは帰り、 夜には何事も無く、 ステージを勤めた。 次の日、 驚いたことに、 チャンミンが店にやって来た。 ユノは、 ステージ上から、 客席にチャンミンを見つけて、 びっくりした。 ステージが終わると、 ユノは、チャンミンの席まで出向いた。 突然、 客席に現れたユノに、 ユノのファン... 続きをみる
白磁12
部屋を出て、 居間の方に行くと、 ちょうど、 チャンミンが戻ってきたところだった。 「あ、ユノ。 おはようございます。 汗だくなんで、 ちょっと、シャワーしてきますね。」 あれから、 一晩中、 窯の前にいたのだろうか。 チャンミンは、 全身汗びっしょりだった。 チャンミンは、 風呂場の方に駆けて行... 続きをみる
白磁 11
「テミン…… も…… よせ……」 何度、 抱き合っただうか…… テミンは、 まだ、ユノのモノを、 口に含もうとした。 すでに、 明け方近くなり、 カーテンの外が、 白み初めている。 「テミン。 朝だ。 チャンミンが帰ってくる。 もう、よせ。」 テミンは、顔を上げた。 「チャンミニヒョンが気になる?... 続きをみる
白磁 10
薄明かりの中、 テミンの白い裸体が、 浮かび上がった。 テミンは、全裸だった。 「テ、テミン? 何してるんだ?」 テミンは、 妖艶に笑った。 「ユノヒョンが素敵だったから、 我慢できなくて、 来ちゃった。」 テミンは、 再び、 ユノの股間に顔を埋めた。 「うっ…… や、やめ……」 「ふふ…… ユノ... 続きをみる
白磁 9
絵付けが終わると、 約束どおり、 二人で、 少し早めの夕食を食べた。 「これから徹夜だから……」 と、チャンミンは、 その夜は、 酒は飲まなかったので、 ユノも、それに付き合った。 代わりに、 食後にコーン茶を飲んでいると、 「やっぱり…… 少しだけ……」 と、 チャンミンはユノの手を引き、 客間... 続きをみる
白磁8
二人は、飽きることく抱き合い、 やがて空が白み始めた頃、 互いの身体から、 やっと手を離し、 浅い眠りについた。 次の日は、 一緒に遅い朝食を食べ、 午後からは、 チャンミンが絵付けをするのを、 見学した。 まだ、焼く前の無地の皿に、 チャンミンが絵筆一本で、 美しい紋様を描いていく様を、 ユノは... 続きをみる
白磁 7
窯から戻ると、 チャンミンは、 「特別な部屋です。」と、 工房の奥の部屋に案内してくれた。 「どうぞ……」 ユノは、チャンミンに促され、 中に入った。 「うわ……」 そこはさながら、 陶器の美術館のようだった。 白い生地に、 極彩色の絵が施された陶器の芸術品が、 並んでいた。 「綺麗だな……」 「... 続きをみる
白磁 6
工房の外に出ると、 建物の裏手は、 低い山になっていた。 チャンミンに促され、 山の方に向かって歩いていくと、 大きな窯が、 三台あった。 火が点いているらしい。 少し離れた所から見ていても、 熱い。 窯の前でも、 何人もの職人が作業していた。 「テミン!」 チャンミンは、 作業していた職人の中で... 続きをみる
白磁 5
チャンミンの工房は、 ソウル郊外の、 人里離れた寂しい場所にあった。 barで飲みながら、 チャンミンに説明された。 「何も無い田舎なんですよ。」 「俺の実家も田舎だよ。」 「よければ2、3日泊まっていってください。 古い家だけど、 部屋だけは、たくさんあるんですよ。 旅行のつもりで、 ゆっくり来... 続きをみる
白磁 4
その晩は…… 二人は話がはずみ、 楽しく飲み、 遅くまで語らった。 チャンミンは、 あたまの回転も早いらしく、 会話はウィットに富み、 面白く、 始終、 ユノを感心させたり、 笑わせたりした。 何より、 チャンミンの美しい顔を眺めながら飲む酒は、 とても旨かった。 ようするに…… ユノは、 チャ... 続きをみる
白磁 3
男は、u-knowを、 VIPルームで待っていた。 この席をリザーブするだけで、 何十万もかかる。 男は金持ちらしい。 「ああ、よかった。 来てくれたんだ。 ありがとう。」 男は、u-knowを見ると席を立ち、 u-knowに右手を差し出した。 近くで見ると、 ほんとに、男はイケメンだった。 それ... 続きをみる
白磁 2
ショーの幕があがった。 u-knowは、 妖艶に躍り、歌い、 観客を魅了した。 今夜も、 一番前の、 真ん中の席に、 いつもの、 あの男が座っていた。 いつものように、 熱い視線で、 u-knowを、 u-knowだけを見ている。 他のダンサーには、 目もくれない。 ただ、ひたすら…… u-kno... 続きをみる
白磁 1
そのbarは、 質の良いショータイムが、 有名な店だった。 夜毎繰り広げられる、 歌や、 ダンスを目当てに、 たくさんの客が訪れた。 とりわけ、 金曜日と、 土曜日の深夜に開演されるu-knowのショーは、 絶大な人気を誇っていた。 u-knowが出演するショーのチケットは、 何ヵ月先までも、 完... 続きをみる
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