魔身14
動物達の温かい体温のおかげか、 ユノは、ぐっすりと眠ってしまい、 翌朝、 小鹿に頬を舐められ、 起こされた。 「ん‥‥う‥んん‥‥ チャンミン様?」 ユノは、愛しいチャンミン王の頬に触れようとしたが、 手に触れたのは、 小鹿の柔らかな毛皮だった。 「うぁっ‥‥‥」 びっくりして飛び起き、 瞬時に昨... 続きをみる
魔身13
ユノは、小屋のドアを開けると、 恐る恐る、 中へと足を踏み入れた。 小屋の中には、 誰もいなかった。 中は真っ暗で、 窓からは月明かりが、 差し込んでいた。 以外に、広い。 奥に暖炉と、 ベッドが置いてある。 昔は、誰かが、住んでいたようだ。 ユノのあとから、 動物達もワラワラと入ってきた。 動物... 続きをみる
魔身12
「ディンディン‥‥ 俺‥‥これから‥‥ どうしたらいいんだろうか‥‥」 ユノは、ディンディンの背中を撫でながら、 つぶやいた。 魔女は、 『ユノを見た人間は、 全て石になる。』 と言った。 それは、文字どおり、 ほんとに人間だけで、 どうやら、 鳥や動物達は平気らしい。 だが、 ユノは、もう二度と... 続きをみる