苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

狂気と愛の境目26

幸いにも、

ソン・ガンホ刑事は、

外までは、追ってこなかった。



どういうことだろう……?



イ・スヒョクは、刑事じゃない?


偽物?



だが、

チャンミンは、確かに、

イ・スヒョクを刑事だと言って紹介した。



チャンミンも騙されているのか……?



そうだ。



きっと、

チャンミンも、

イ・スヒョク騙されているんだ。



イ・スヒョクとは、

何物なんだろう……


何か理由があって、

チャンミンを騙して、


俺の事件のことを、

聞き出したんだ。



だから、

マネヒョンも知らないんだ。



何が目的なんだろう……



マスコミ?



でも、あの事件の記事は、

事件後も、全く出てこない。



金目当ての脅迫?



事務所が事件の暴露の件で、

脅迫されているのかな……


俺に知らされていないだけだろうか……



ユノが一人、

鬱々と考えているうちに、


チャンミンと、

マネーヒョンが、

一緒に迎えに来た。



「ユノ?

なんだその格好?

早く着替えろ。

時間がないぞ。」



マネヒュンにせかされた。



慌てて支度をして、

車に乗り込むと、


隣に座っていたチャンミンに、

指を握られた。




「ユノ……

どこかに、

出掛けていたの?」



話したい。


聞きたい。


話してしまいたい。


でも、今日は、

マネヒュンも、

サブマネも、

SPまで乗っている。



二人きりで、

話したい。



「コンビニまで、

行ってたんだ。」




「……そう……」



ユノの嘘を、

チャンミンが信じたかどうか、

ユノには、解らなかった。