苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

I want

「まったく……

あなたって人は……

どうして毎回毎回、

同じところで、

音を外すんです。

おかげで、僕の方が、

つられて音を外さないようにするのに必死です。」



「すまん……」



「毎回毎回……まったく……

練習では上手くできるくせに、

どうして、本番では、

できないんです。」



「ほ、本番だと……

緊張して……」



「は?

今更、何を言ってるんです。

本番は緊張する?

どこの新人ですか?

何回コンサートをやってるんです。」



「うん……」



「MCもつっかえてばかりで……

いったい、

いつになったら、

ちゃんとした日本語を、

話せるようになるんですか。」



「うっ……

ごめん……」



「おまけに、

あちこちあちこちで、

スタッフとイチャイチャして……

ケイタリング持ってきた店員にまで、

色目使って……

男なら、誰でもいいんですか?」



「そ、そんなこと……

してない……」



「してます。

無意識なんですか?

お?

余計、たちが悪いです、

だいたいあなたは、いつも……」




「おいおいチャンミン。

もういいかげんにしてやれ。

ユノだって、

コンサート終わりで、

疲れてるんだ。

ほら、もう着くぞ。」



コンサートが終わって、

ホテルに帰る車の中、


だいたい、

いつも繰り広げられる光景だ。



ドSなチャンミンは、

ユノを苛めたおし、


ドMなユノは、

それを甘んじて受け止めている。



第三者には、

理解出来ない心理だか、


これでも、

二人は、

とても仲がいい。



「チャンミン。

あまり、ユノを苛めるなよ。

ユノ、ゆっくり休め。」



「はい。

マネヒョン。

ありがとう。」



「苛めてなんかいませんよ。

注意しているだけです。

おやすみなさい。」



二人を部屋まで見送り、

マネージャーは、

やれやれとため息をついた。





深夜……


皆が寝静まった頃……


チャンミンの部屋の、

チャイムが鳴った。



「はい。

誰?」



「俺……」



チャンミンが、

ドアを開けると、


ユノが立っていた。




チャンミンは、

ユノを部屋に入れると、

ドアを閉めた。




「その格好で、

廊下を歩いて来たの?

よく、恥ずかしくないな。」




ユノは長めのTシャツを来ていた。


だが、その下は、

ズボンも、

恐らくパンツも履いていない。



ユノのモノは、

すでに隆起していて、

Tシャツの裾に、

恥ずかしい染みを作っている。



「勃ってんの?

何想像して、

ここまで来たのさ?

あんた…ほんと……

やらしいな……」



ユノは、ぷるぷると、

震えながら、

ぎゅっと目をつぶった。



頬は、薔薇色に紅潮し、

瞳は泣いているみたいに、

潤んでいる。



「見せて……

あんたの恥ずかしいところ。

Tシャツめくって……」



チャンミンの言葉に、

ユノは一瞬、

Tシャツの裾を握りしめたが、


やがて、

そろそろと、Tシャツをめくりあげた。



ユノの隆起したものは、

すでに、


タラタラと透明な蜜を、

垂らしている。



「ふふ……

やらしいな……

僕に、

どうして欲しいんだ?」



ユノは、潤んだ目で、

うっとりと、

チャンミンを見つめた。



「お仕置きして……

俺、ちっとも上手にできないから……

チャンミンに、

迷惑かけてばかりだから……

お仕置きして欲しい。」



チャンミンは、

ゴクリと喉を鳴らした。



そして、

ユノに近づくと、


ユノのモノをぎゅっと掴んだ。



「あ…ん……」



ユノが、

喘いだ。



「後ろは……

もっと……

すごいことに、なってるんだろ?

見せろ……

お仕置きしてやる。」



チャンミンの息が、

荒い。



ユノは、こっくりと、

頷いた。



二人の長い夜が、

始まる。