苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

ジリジリと焼けつく痛み3

僕達は、昔からずっと、

過剰なストレスに、

さらされ続けてきた。



満足に、

外も歩けないほどの拘束。


寝る間も無いほどの、

過剰な仕事。


裏切り、妬み、嫉妬。


金銭問題。



それら全てのストレスを、


僕らは、性欲を発散する事で、

なんとかやり過ごしていた。



僕の初体験の相手は、

なんとユノだ。



たまたま、

僕とユノが同室になることが、

多かったからかもしれない。




ユノは、もう、

その頃から、

男性経験があった。



外出を禁じられ、

狭い部屋に閉じ込められ、


イライラしていた僕らは、


つい……互いの身体に手を伸ばした。



初体験の快感は衝撃で、


その後、

何人もの女を抱いたが、


いまだに、

ユノ以上の快感をくれる女と、

めぐり会わない。



それまで、

ひそかに、

密事のように行っていたユノとのSEXは、


分裂を機に、

過激になっていった。



二人だけで活動するようになると、


成功に対する満足と比例するように、


自由を奪われるストレスも益々つのり、


僕らは、互いの身体だけでは、飽きたらず、


あちこちに、

手をだすようになった。



ユノは、男を喰い散らかしたし、



僕は、女を喰い漁った。




だが、

日本での仕事の時は、


そうは、いかなかった。



僕はともかく、


ユノは異国の地で、

男漁りをするわけには、

いかなかった。



異国の地で、

ストレスの捌け口を奪われ、


精神のバランスを崩しかけたユノは、


一番側にいた僕に、

助けを求めた。




「チャンミン……」




伸ばされた白い手を、


潤んだ黒い瞳を、



僕は、拒めなかった。