ジリジリと焼けつく痛み 5
何時間経っただろうか……
もう、お互い空っぽだ。
さすがに僕も、
もう、出すものが無い。
僕は、バスルームに行くと、
バスタブに湯を溜めた。
「ユノ
起きれる?」
「無理……」
「そのまま寝たら、
腹壊すよ。
ほら、立って……」
僕は、
ユノに手を貸し、
バスルームに連れていった。
ユノをバスタブに浸けると、
寝室に戻り、
ベッドを綺麗にした。
バスルームに戻ると、
ユノは、
バスタブに頭を預け、
寝てしまっている。
「ユノ~
起きろ~」
ユノを抱き上げ、
シャワーをあて、
後ろの中を綺麗にしてやった。
バスタオルでざっと拭いてやり、
着替えさせようとすると、
「いい……
自分でやる……」
と、なんとか自分で着替えて
ベッドに滑り込んだ。
一分もしない間に、
穏やかな寝息が聞こえてきた。
僕は、ユノが寝入ったのを確認すると、
携帯をタップした。
たしか、
ユノは今日、
友人の結婚式に、
出席したはずた。
司会をするのだと、
張り切っていた。
Twitterを検索してみると、
結婚式に出席しているユノの写真を、
たくさん見つけた。
その中の一枚で、
僕の手は止まった。
「これか……」
ユノが膝に、
小さな子供を抱え、
笑っている写真があった。