国中から、

学者や医者、

各地区の長老などからなる賢者達、

それから、

呪術師、

魔術師、

霊媒師からなる魔道師達が集められた。

チャンミン王も交え、

賢者達と魔道師達は、

ユノにかかった呪いを解く方法を、

三日三晩、

ほとんど寝ずに協議したが、

誰も、

森の魔女の呪いを解く方法を解明できなかった。

唯一‥‥

「姿を見れば石になる‥‥というなら、

見なければよいのです。

王様が目隠しをして、

ユノ様のお姿を見なければ、

石にはなりますまい。」

という意見があったが、

ユノを側において、

一生目隠しなどできない。

現実的な意見ではなかった。

「こうなれば‥‥

本人に聞くしかあるまい。」

チャンミン王は、

近衛兵達に、命令した。

「森の魔女を探しだし、

生きたまま捕らえて、

余の前に連れて参れ。」

「「「御意！！」」」

王の命令を受け、

20人の近衛兵らが魔女を捕らえに森に向かったが、

皆、魔女の反撃に合い、

誰一人として、

城に帰ってこなかった。

チャンミン王は、痺れを切らし、

人々の反対を押しきり、

自らが、

魔女を捕らえるために森に向かった。

王は、賢者達のアドバイスに従い、

魔術を跳ね返すという黄金の盾をしつらえた。

　

また、魔道師達は、

王の剣が魔女を切り刻めるように、

刃に呪文を刻んだ。

こうして、

チャンミン王は、

盾と剣を携え、

栗毛の愛馬に跨がり、

森に向かった。

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