苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

狂気と愛の境目2

「ほら!降りろよ!」



人通りの無い倉庫街のような所で、

車から引きずり下ろされた。



抵抗しようとすると、

足の脛やふくらはぎを、

思いっきり蹴られた。


折れたら踊れなくなる。


また、すぐに、

日本でのアリーナツアーがある。


足を折られたらやばい。



そんな考えが頭をよぎり、

ユノの抵抗を、

鈍らせたのかもしれなかった。



「入れ!」



倉庫の地下室のようなところに、

連れてこられた。



男達は、全部で4人いた。



皆、屈強な、

戦士のような身体つきだ。


軍の兵士なのだろうか……


ユノの抵抗は、

男達に、

なんなく押さえつけられてしまった。



地下室の床には、

薄汚いマットレスが、

一枚ひいてある。


ユノは、そこへ、

転がされた。



「ほんとに、

東方神起のu-knowだ。」



「すげぇイケメンだな。」



男達は、ニヤニヤして、

ユノを取り囲んだ。

狂気と愛の境目1

日産が終わり、気が抜けていたのかもしれない。


いつもの友達と飲んだ帰り、

たまたま、タクシーが掴まらなかった。


酔って火照った身体に夜風が気持ちよかったので、

つい歩いて帰ってしまった。



どのくらい、フラフラ歩いただろうか。



いきなり、後ろから頭を殴られた。



「ぎゃ!!」



ユノは膝をつき、

その場に倒れこんだ。


頭がガンガンして、

起き上がれない。


目が開かない。




「おい!

殺すなよ!」


「うへぇ!

ほんとに東方神起のu-knowだ。」



知らない男達の声が聞こえた。




「早くしろ!」



ユノは見知らぬ男達の車に乗せられた。