「ほら!降りろよ!」
人通りの無い倉庫街のような所で、
車から引きずり下ろされた。
抵抗しようとすると、
足の脛やふくらはぎを、
思いっきり蹴られた。
折れたら踊れなくなる。
また、すぐに、
日本でのアリーナツアーがある。
足を折られたらやばい。
そんな考えが頭をよぎり、
ユノの抵抗を、
鈍らせたのかもしれなかった。
「入れ!」
倉庫の地下室のようなところに、
連れてこられた。
男達は、全部で4人いた。
皆、屈強な、
戦士のような身体つきだ。
軍の兵士なのだろうか……
ユノの抵抗は、
男達に、
なんなく押さえつけられてしまった。
地下室の床には、
薄汚いマットレスが、
一枚ひいてある。
ユノは、そこへ、
転がされた。
「ほんとに、
東方神起のu-knowだ。」
「すげぇイケメンだな。」
男達は、ニヤニヤして、
ユノを取り囲んだ。