狂気と愛の境目1
日産が終わり、気が抜けていたのかもしれない。
いつもの友達と飲んだ帰り、
たまたま、タクシーが掴まらなかった。
酔って火照った身体に夜風が気持ちよかったので、
つい歩いて帰ってしまった。
どのくらい、フラフラ歩いただろうか。
いきなり、後ろから頭を殴られた。
「ぎゃ!!」
ユノは膝をつき、
その場に倒れこんだ。
頭がガンガンして、
起き上がれない。
目が開かない。
「おい!
殺すなよ!」
「うへぇ!
ほんとに東方神起のu-knowだ。」
知らない男達の声が聞こえた。
「早くしろ!」
ユノは見知らぬ男達の車に乗せられた。