白磁 11
「テミン……
も……
よせ……」
何度、
抱き合っただうか……
テミンは、
まだ、ユノのモノを、
口に含もうとした。
すでに、
明け方近くなり、
カーテンの外が、
白み初めている。
「テミン。
朝だ。
チャンミンが帰ってくる。
もう、よせ。」
テミンは、顔を上げた。
「チャンミニヒョンが気になる?
大丈夫。
チャンミニヒョンは、
一度、窯の番をすれば、
火が消えるまで、
窯の側から離れないよ。」
テミンは、
乾いた笑みを浮かべた。
「でも、
そうだね。
僕も、もう戻って、
一眠りしようかな。」
テミンは、
やっとユノのベッドを降りた。
「まだ、早い。
ユノヒョンも一眠りして……」
テミンは、
ユノにチュッとキスすると、
服を着て、
ユノの部屋を出ていった。
一晩に、二人の男の相手をして、
ユノは、クタクタだった。
客間に隣接している、
ユニットバスのシャワーで、
情事のあとを、
ザッと洗い流すと、
ユノは、再びベッドに雪崩れ込み、
浅い眠りに微睡んだ。
二、三時間、
うとうとしただろうか。
ユノは、
誰かに起こされた。
「ユノさん、
ユノさん、」
「うん……
はい。」
見ると、
使用人の若い女の子が、
ユノのベッドの側に、
立っていた。
ユノは、パンツ一枚しか、
身につけて、
いなかった。
女の子は、顔を赤くしている。
「あの、すみません。
チャンミンさんが、
朝食を一緒にいかがかと、
おっしゃっています。」
「あ、はい。
行きます。」
女の子は、逃げるように出て行った。
ユノは、ため息をつくと、
ベッドから、起き上がった。
もう一度、
今度は念入りにシャワーを浴び、
改めて鏡に映った自分の姿を見た。
身体中キスマークだらけだ。
でも、
どちらがつけたキスマークなのか、
解らない。
「まずいな……」
ユノは、シャツをはおると、きっちりと襟元までボタンを止め、
部屋の外に出た。