白磁 13
その日は、
ユノは帰り、
夜には何事も無く、
ステージを勤めた。
次の日、
驚いたことに、
チャンミンが店にやって来た。
ユノは、
ステージ上から、
客席にチャンミンを見つけて、
びっくりした。
ステージが終わると、
ユノは、チャンミンの席まで出向いた。
突然、
客席に現れたユノに、
ユノのファンの客達が、
ザワザワした。
「チャンミン?
どうしたんだ?」
「あなたに会いたくて、
来ちゃいました。」
チャンミンは、
いたずらっ子のような顔をして笑った。
「窯は大丈夫なのか?」
「火は落としました。
後は、自然と冷えるのを待つだけですから、
他の者に任せてきました。」
「そうなんだ。」
「ユノ……」
チャンミンは、
ユノのを引き寄せ、
耳元に唇を寄せた。
周りの客達が、
みんな二人を見つめている。
「ステージが終わったら、
僕のところに来てくれませんか?
近くに…ホテルをとっています。」
あからさまなお誘いだったが、
ユノは、チャンミンの言葉に、
ときめいた。
あの晩……
チャンミンとより、
テミンとの方が、
ずっと長時間SEXしていたが、
ユノが思い出すのは、
テミンとの激しいSEXではなく、
チャンミンの、
優しい愛撫だった。
「解った。
行くよ……」
ユノは、応えた。
「あとで迎えに行きます。」
チャンミンは、
ユノに囁いた。