白磁 14
ユノのステージが全て終わると、
チャンミンは席を立ち、
裏口に車をまわした。
舞台化粧を落とし、
学生のような身なりのユノが、
助手席に滑り込んできた。
すかさず、
チャンミンはユノの頭を抱え、
熱烈にキスをした。
唇が離れると、
ユノは、
「はぁ……」と、
熱い息を吐いた。
「お疲れ様。
今日のステージも、
素敵でした。」
チャンミンは、
唾液に濡れたユノの唇を、
親指で拭った。
「かわいいですね。
大学生のようだ。」
チャンミンは、
ユノの下ろした前髪を整えた。
「若い子が好きなのか?」
ユノが拗ねたように、
笑った。
「あなたが、
好きなんです。」
チャンミンは、
もう一度ユノに唇付けると、
ハンドルを握った。
「行きましょう。」
チャンミンは、
ホテルに向けて、
車を発信させた。