苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

白磁 19

「チャンミン

それ‥‥何?」



ユノは、チャンミンが、

窯からかき出した物を見て、

凍りついた。



「ああ‥‥

犬の骨ですよ。」




「犬の骨?」




「はい。」




と、チャンミンは頷いた。




「近くの保健所から、

犬の死骸をもらい受けて、

燃やしているんです。」



チャンミンは、

火かき棒で、カランと最後の骨をかき出した。



犬の骨盤部分だろうか‥‥




「燃やして、

どうするんだ?

火葬するのか?」




「まさか‥‥」とチャンミンは、笑った。




「いえ、違いますよ。

この骨が、必要なんです。」




「骨?」




ユノは、聞き返した。




「はい。

この骨を漂白して、砕いて、

真っ白な粉状態にします。

それを、粘土に混ぜるんです。」




チャンミンは、

なんでもないことのように話した。




「‥‥骨入りの陶器を‥‥

ほんとに焼くのか?」




「はい。

今までも何度かやりましたが、

毎回失敗しました。

前回も失敗でした。

毛の色が茶色の犬だったせいかも、

しれません。

今回の犬は、真っ白な毛並みの大型犬でした。

この骨を使って作れば、

今度こそ、

成功するかもしれません。」




嬉しそうに話すチャンミンを、


ユノは、

複雑な思いで見ていた。




ほんとに、生き物の骨を使うなんて‥‥