苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

白磁20

骨の事が、

少しひっかかった以外は、


何事もなく、

チャンミンとの関係は順調に続いていた。




相変わらず、

チャンミンは、

優しく、

羽振りがよく、

SEXがうまく、

ユノに夢中で、

ユノにとっては、申し分ないスパダリだった。




やがて、

次の本格的な窯の火入れの時期になった。




「火入れを始めちゃうと、

しばらくゆっくりユノと過ごせないから‥‥」



チャンミンは、

火入れの前の晩、

ユノの元を訪れ、



そう言うと、

朝まで、ユノを揺さぶり続けた。


ユノは、SEXでほんとに失神したのは、

初めてだった。



エロ小説なんかでは、

読んだことがあるが、

人間、善すぎると、

ほんとに失神するんだなと、

ユノは、初めて知った。





明日は窯の火を消すという日、


ユノは、チャンミンの工房を訪れた。




「ユノ!」



「チャンミン

調子はどう?」




「ん~

今回は、なんとなく上手くいきそうな気がします。」




チャンミンは、今回、

例の犬の骨を混ぜた磁器を、

焼いている。




「そっか‥‥」




ユノは、もうこの件については、

深く考えるのは、止めようと思っていた。



チャンミンは、

著名な陶芸家だ。



チャンミンのような才能ある芸術家には、

きっとユノなどでは理解できない何かがあるのだろう。



そう思うようにしていた。




チャンミンは、ユノの腰を抱き寄せた。




「身体の具合はどうです?」




「ん?

なんともないよ。

どうしてだ?」




「びっくりしました。

急に、気絶するから‥‥」




ユノは頬を染めた。




「あれは‥‥

だって‥‥

チャンミンが善すぎるから‥‥」



ユノは、チャンミンに抱きついた。


火の前にいたチャンミンは、

汗だくだったが、

構わなかった。




「俺だって‥‥

あんなことになったの‥‥

初めてだ‥‥」




チャンミンは、

満足そうに目を細めた。




「気絶しちゃったあなたは、

とても綺麗でした。

普段真っ白な肌が、

興奮で薄桃色に染まっていて‥‥

時間が経つと、

薄桃色の肌が、

もとの乳白色の肌に戻っていくんです。

夢のように、

美しい光景でした。」




チャンミンは、

うっとりと囁いた。




「チャンミン‥‥」




ユノは、恥ずかしさを隠すように、

チャンミンに口付けた。




「今日は、泊まっていけます?」



「うん。」



「今晩は、寝ずの番で、

ここに付いていなきゃいけないのですが、

明日の朝、

火を落とします。

そしたら‥‥」




チャンミンは、

ユノの耳元に唇を寄せた。




「あなたを抱かせてください。

また、気絶するまで、

達かせてあげます。」




ユノは、今度こそ、

項まで紅く染め、

頷いた。