苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

魔身1

「あ‥‥ああ‥‥

陛下‥‥

もう、堪忍してください‥‥」




「まだ‥‥

まだだ‥‥

もう少し付き合え‥‥」




「う‥‥

あ‥‥や‥‥」





朝‥‥

鳥のさえずりがきこえる爽やかな朝‥‥


チャンミン王は、

広くなったベッドの白いシーツを撫でた。



まだ、仄かに暖かい。



夕べ、あんなに攻めたのに‥‥


愛しい人は、

チャンミン王が寝てる間に起き出して、


王を一人残して、


もう、朝の仕事に行ってしまった。



「全く‥‥

仕事熱心だな‥‥」




王の愛しい人は、

この城の中のことを全部を取り仕切る、

侍従長だ。



彼は、きっと、


まだ暗いうちに、王のベッドを抜け出し、


部屋に戻ったはずだ。



湯で絞った布で身体を拭き、


夕へ‥‥チャンミン王が、

彼の身体の中に放った性の残滓を、


顔を赤らめながら処理し‥‥



正装に着替え、


城の中を見回り、


城中の召し使い一人一人に声をかけたはずだ。


最後に厨房に赴き、


王の朝食の準備の最終確認をしているだろう。




もうすぐ、


夕へ散々愛した、あの色っぽい身体を、

キチッとしたスーツに包み、



チャンミン王への食事をたずさえ、

侍女達を引き連れ、この部屋にやってくる。



あのドアをノックし‥‥



舌足らずなかわいい声で、

声をかけるだろう。





「陛下。

おはようございます。

ユノでございます。

朝食をお持ちいたしました。」