苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

魔身24

兵士らと、チャンミン王は、

魔女を捕らえるため、


魔女を拘束しようとした。




しかし、

魔女は、呪いの言葉と、

眼力の魔力を使い、


チャンミン王らを攻撃してきた。



チャンミン王達は、

魔除けの盾を使い、魔女の魔力をはね除けたが、


途中、兵士の一人が魔女の呪いを避けきれず、


絶命した。



残りの兵士二人とチャンミン王とで、


なんとか魔女を捕らえた。


魔力封じの呪文が書かれた麻袋の中に、

魔女を突っ込み、


袋の口は、護符の糸が編み込まれた縄で、


しっかりと閉じた。



こうして魔女はチャンミン王に捕らえられ、


城へと連れて行かれた。



チャンミン王は、

魔女が入った麻袋を馬の後ろに紐でぶらさげ、


城への道中、

引きずりながら駆けて帰った。


おかげで、城に着いた時には、

魔女は全身の骨が砕け折れ、

血塗れで酷い有り様だった。



それでもチャンミン王の怒りは収まらず、


魔女を拷問部屋に幽閉し、


呪いを解く方法を白状するまでは、

拷問し続けるよう命じた。



三日三晩、


ありとあらゆる拷問が魔女に対して施されたが、


魔女は呪いを解く方法を吐かなかった。



4日目‥‥

拷問部屋の主達は、

魔女は呪いを解く方法を知らないと判断し、


これ以上の拷問は不必要と、

チャンミン王に伝えた。




「そうか‥‥

解った。

では‥‥ここへ連れてまいれ。」




魔女が‥‥


かつて魔女だったものが、


チャンミン王の前に連れて来られた。



かつては森の魔女と恐れられた存在だったが、


激しい拷問で変わり果て、


もはや人であるかどうかも解らない‥‥


ただの肉塊のようだった。



かろうじて、

息はしているようだ。



チャンミン王は、

しばらくその姿を、


玉座に座ったまま見下ろしていた。



やがて、立ち上がると、


魔除けの護符が刻まれた剣を持ち、


玉座をゆっくりと降り、


魔女の元へ近づいた。



チャンミン王は、

剣の切っ先を魔女の口元に近づけた。



剣先を魔女の口の中に突っ込むと、


片方の唇をジリジリと引き裂いた。



魔女が苦痛に呻いた。



「痛いか?」



チャンミン王は魔女に聞いた。



魔女は微かに頷き、


「もう‥おやめ‥ください‥‥」


と、小さな声で懇願した。




「では、ユノの呪いを解く方法を吐け。」




「呪い‥‥を‥‥解く方法‥‥は‥‥ござい‥‥ません。」



魔女は、切れ切れに訴えた。



「鏡に映った‥‥己の‥‥姿を見せ、

石になり‥‥砕け散って‥‥はじまめて‥‥

呪いは‥‥解かれます‥‥」




「他に‥‥方法はないのか?」




「は‥‥い‥‥」




チャンミン王には、

魔女が笑ったように見えた。




「そうか‥‥

では、

もう、そなたは‥‥

必要ない‥‥」



チャンミン王は剣を振り上げると、

魔女の首を切り落とした。