苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

狂気と愛の境目11

チャンミンは、

毛布にくるまり、丸まってしまったユノの足元に座り、

暫くの間、ユノの足を撫でていた。


そのうち、

毛布の中から、

規則正しい寝息が聞こえてきた。


どうやら、

眠ったらしい。


チャンミンは、ため息をついて、

立ち上がった。



どうしようか……


いくら、拉致され、レイプされたからと言って、

警察に駆け込むわけにはいかない。


男性は、強姦罪ではなく、

暴行罪として処理される。



ユノは、男性だし、

大スターだ。



へたに、警察になど訴えマスコミにでも漏れたら、

大スキャンダルだ。


ユノが被害者でも、

嗅ぎまわられ、

おもしろおかしく掻き立てられるのは、

目にみえてる。



なんとしても、

それだけは、避けたかった。



しかし、ユノのあの顔の腫れや、身体の傷は、

一日二日で治るものでは無い。


精神的ショックもあるだろう。


マネージャーに隠すわけには、いかない。


何より、

ユノをあんな目に合わせた男達を野放しになんかできない。


見つけ出し、

捕らえて、

八つ裂きにしてやりたい。


「もう殺してくれ。」と、

哀願するまで、

拷問してやりたい。



でも、どうやって……?



チャンミンが、

考えを巡らせていたとき、

ユノが、悲鳴をあげて飛び起きた。