苦いチョコレート

東方神起ミンホ。闇小説(ホラー&暴力系)多し。

狂気と愛の境目13

「俺……写真を撮られた。」



「え?」



「男達に……

最後に……

携帯で、撮られたと思う。」



「…………」




「警察に、訴えたりしたら、

写真をネットに流すって……言われた。」



ユノの目から、

大粒の涙が、

ポロポロとこぼれた。



チャンミンは、

ユノをそっと抱きしめた。



「どうしよう……」



「ユノ……」



「どうしよう……

チャンミン……

ごめん……

あれがネットに出たら、

もう、おしまいだ。

東方神起は、もう……

終わりだ。」



「ユノ……

ユノ……」



「ごめん……

チャンミン……

ごめんな。」



ユノは、チャンミンに、

しがみついた。


チャンミンも、

ユノを力いっぱい抱きかえした。



「大丈夫です。

おしまいになんか、

なりません。

させません。

大丈夫です。」



「チャンミン……」



「大丈夫。

ユノは、休んでてください。

俺と、マネヒョンで、

なんとかします。」



「チャンミン……

でも……

俺も……」



「あなたは、もう十分辛い目にあった。

これ以上何も何もしなくていい。

大丈夫。

心配しないで……

それより、ゆっくり寝て、

身体を休めてください。

ね?」



チャンミンは、

再びユノを横にし、

毛布をかけてやった。



「チャンミン……」



ユノは、不安そうに、

チャンミンの手を握った。



「大丈夫。

ここにいます。

どこにも行きません。

ゆっくり寝てください。」



チャンミンは、

空いているほうの手のひらで、

ユノの目をふさいだ。



「うん……」



ユノは、また、

目を閉じた。



「チャンミン……

ありがとう……」



チャンミンの手のひらの下を、

いくつものユノの涙が、

こぼれては、落ちた。



手のひらに、ユノの涙を感じながら、

チャンミンは、唇を噛んだ。



チャンミンの心は決まった。




何かあっても……


どんなことをしてでも……


ユノを守る。


ユノの大事な東方神起を守る。



チャンミンは、決意した。